2018.01.31
インソール札幌で、一年の4?5ヶ月は雪道。このような状況でも私はジョギング程度ですが、走っています。通勤だったり、都心部に行く時も。
アスファルトのように走りやすい路面状況とは勝手が違います。路面はガタガタだし、滑るし。このような状況でも走ってるのは、何も私だけではありません。
札幌にもちゃんとランナーがいます。そこら中で走ってるわけではありませんが、、、お店近くが豊平公園がありまして、そこには体育館があります。
運動できる設備が整っていまして。それでかわかりませんが、お散歩も含めて運動されている方はいるな?と感じております。
そして、走ってる方の足を、ついつい見ちゃうんですよね。後ろを追いかける形で走ることもあれば、すれ違って見ることもあります。そこにランナーの共通点がありまして。
図1 理想的な着地(後ろから)
通常、歩行も走行も、着地は図1のように真っ直ぐであることが理想です。と言いたいところですが、全員が全員、そうとは限りません。その方の骨格によって、理想の着地は違います。
着地した時に横ぶれがなければ、私はその方にとって理想の着地をしている、と判断します。横ぶれがなければバランスを取るために肩の力が入るってこともありませんので、とてもリラックスした歩行や走行になります。
肩の力が抜けたら呼吸が楽になりますので、その分、酸素をしっかり取り込むことができます。しっかり酸素を取り込むことができたら、持久力が上がっていきます。
というふうに、好循環が生まれます。プロネーションでも、着地時に大きなブレがなければさほど問題にはなりません。
図2 ランニング着地時(正面から)
図3 オーバープロネーション(過回内)後額面から
図4 靴内でのカカトの動きイメージ
図5 オーバープロネーション(過回内)矢状面・内側から
着地時に図2?5のように足部が内側に倒れる事をプローネーション(回内)と言いますが、いきすぎる事をオーバープロネーション(過回内)と言います。
通常、足の動きからすると、このプロネーションの動きは絶対にあります。というのも着地時の衝撃を吸収するのに、このプロネーションの動きをしなければ、衝撃を分散することができず、膝や腰、脳にまでダメージを与えることになるからです。
それはさすがに問題だと思いませんか?だからと言って、オーバープロネーションだと衝撃は分散されても、捻れによる膝や腰などの関節へのダメージがあるのです(軟骨のすり減り)。
図6 シンスプリントの痛む位置イメージ
触れば痛い、というレベルで日常生活までは支障をきたすことはありませんでしたが、当時の同級生2人がシン・スプリントで悩まされていました。
一人は片足がオーバープロネーションで、もう一人はひどいO脚で、シン・スプリントで悩まされていました。
着地時に大きく捻じれがあると、脛骨(スネの骨)に捻じれの力が加わり、負担が大きくなります。ひどくなると疲労骨折を起こすこともあります。
銅線や針金などの金属を思い浮かべてください。何度もグネグネ曲げていたら、ある時”パキッ”て折れると思います。それが金属疲労による断線です。疲労骨折はこの原理に似ています。
骨はまっすぐの力(図7 長軸方向の力)には強いですが、捻じれには弱いです。足からの衝撃はねじれを最小限にし、真っ直ぐの力になるように調整する必要があります。
図7 長軸方向の力とは
靴内で足の動きをちょうどいい動きに調整する必要があります。スポーツシューズを提供しているメーカーさんはそういった足の動きの研究をしまくっています。
おかげさまで靴の性能は上がっています。しかしインソールまではさすがにオーダーメイドにしなければ、靴内での足の動きをコントロールできません。
足でお困りの方は左右でサイズが違ったり、足タイプまでも違うこともあります。足タイプというのは、扁平足や甲高、、、などです。
図8 インソールを入れることによるオーバープロネーションの予防イメージ
図9 足に合ったインソールを装着することで走行パターンを変えるイメージ
足からサポートすることで、膝の動きが変わり、股関節の動きも変わります。図9はイメージですが、その方にとって無理のない動きに調整を致します。
無理のない動きかどうかを判断するのに、私は肩の動きを見ます。無理な動きであれば、肩は力みます。
ランナーに限らずですが、運動中、肩に力が入ってませんか?すぐに息が上がったりしませんか?もし、肩に力が入りやすかったり、息がすぐに上がったりするようなら、足の安定感が良くないからかもしれませんよ。
まずはご相談だけでもしてみてはいかがでしょうか?